引き戸の種類とそれぞれの活用法

部屋の間を仕切る戸は、大きく分けるとドアと引き戸があります。両者は使い方が異なり、常に閉じておくことが前提の場合はドアを用い、開放してる時間が多い場合は引き戸を用います。個室を明確に仕切る欧米の住宅ではドアが用いられることが多く、開放的な空間の多い日本の住宅では引き戸も用いられます。欧米文化の導入により、日本の住宅もドアが多用される時代が続きましたが、狭い空間を有効に使える引き戸が見直されてきており、さまざまな種類が販売されるようになりました。引き戸は引き込み方や扉の数、支え方によっていくつかの種類に分けられます。部屋の種類や使い方によって引き戸を使い分けると、使いやすい住宅となります。種類を把握し、それぞれの特徴と使い方を知ることは意味があります。

引き戸の種類と特徴による使い分け

引き戸の種類は大きく分けて、片引き戸、引き込み戸、引き違い戸があります。片引き戸は一般的に使われている戸で、片側に引くことによって開放します。レールが付いているタイプと、敷居すべりの上を滑らせるタイプがあり、重いものはレールが必要です。下部にレールを用いずに、上部から吊るタイプも多く市販されています。引き込み戸は壁の中に戸を引き込むタイプで、引き込んでしまうと、戸が見えなくなります。部屋を一体として広く使いたい場合に使用され、新築時に設置しておく必要があります。引き違い戸はフスマや障子に使われる、日本人にはなじみ深い戸です。2枚引きでは、両側の引き込みが可能で、3枚引きや4枚引きもあります。引き違い戸は、使い勝手が良いものの、その部分に壁を設けることができず、空間の利用が制限されます。

部屋と用途による効果的な使い分け

日本は高齢化社会を迎え、住宅にもバリアフリー化が求められています。バリアフリーは床の段差をなくすだけでなく、開口部に開閉のしやすい戸の設置が求められます。特に一般住宅のトイレ部分に開き戸を用いると使いづらく、引き戸としたいところです。住宅で80cm以上の幅の開口部を確保するためには、3枚引き込み戸が効果的です。狭いスペースにも設置でき、お年寄りや身障者にも使いやすくデザインされた製品が販売されているので、利用すると便利です。普段は一部屋として使い、必要な時だけ部屋を分ける部分に引き戸が使われることもあります。天井までを戸とした吊り戸の形式で、額入りと額なしのタイプがあります。折り戸に比べて収納スペースが小さくて済み、部屋を効率的に使うことができます。